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潜入レポ!介護の現場から 第6話「虐待疑惑‐後編‐」

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吉田職員による山田様への不適切行為が明らかになった。
何故、そのような行為をしてしまったのかを渡辺施設長が聞くと、吉田職員は次のように答えたという。


202号の山田様は認知症でむやみにコールを鳴らすので、説明が面倒だと思った。昼間はそれほどではないが、夜間は休憩が取れずイライラすることが多くついベッドを蹴ってしまった。特に深夜2時3時に鳴らされ、訪問しても要望がよくわからないとイラッとする。どうせわからない人だから夜間はコールを外してもいいと思う。

渡辺施設長から山田様が大変怖い思いをしていると聞かされると、びっくりしたような表情で「分かるんですか?」と聞き返したとのことだ。例え、いろいろなことの理解ができない方であっても、してはいけない行為だと説明すると「そうですね」と答えたが、しばらくして「でも休憩が取れないとやっぱりイライラしてしまう・・・」「この仕事に向いてないのだろうか」と答えたそうである。

渡辺施設長の判断で、吉田職員はしばらく夜勤をしないことになった。


これって根本解決?


何故コールをするのかの理由は?山田様はそもそも認知症?認知症の方にどう接するの?認知症ならみんなむやみにコールするの?他にもコールが多い方がいらっしゃるがその方たちへの対応は大丈夫?職員が休憩できる状態にするには?などなど疑問が次々に浮かんだ。

若林リーダーは吉田職員の行為に大変ショックを受けた様子で、他の頻回コールの方への調査をすると言っている。増野リーダーは認知症の勉強会をすると言っている。

二人のリーダーのやろうとしていることは大切だ。でも、まずは山田様のコールについてみんなで話し合うべきだ。 
山田様は「認知症で何も分からずコールを押す人」というレッテルを貼られていた。そして夜間にベッドを蹴られるという怖い思いがコールに繋がっていたのかもしれない。昼間は時計を置いたりスケジュールを渡したりしたことでコールが減っているが、他に不安や困りごとはないのだろうか。一人一人に向き合って根本解決しないと、次にまた同じことが起きる。解決できないことがあるかもしれないが、それでもやれることはやらなくては!!もうしばらく山田様のお部屋に訪問を続けて聞いてみよう。
その上で、伝達だけになっているカンファレンスに議案として出してみよう!


 「潜入レポ!介護の現場から」全体像

*介護施設にパート職員として潜入した池田出水。そこで見聞きしたことから現場の問題を表現していく。職員の様子・入居者や家族の様子・ケアの状況・往診医や時には受診付き添いなどでの病院の様子などレポートは多岐にわたる。

*登場人物
介護の現場体験者:池田出水
施設責任者(施設長):渡辺
パートの先輩:大村
常勤ヘルパー(リーダー):若林

常勤職員
往診医
203号入居者
202号入居者:山田
202号入居者家族
虐待疑惑職員:吉田
共感してくれる職員:増野

ペンネーム池田 出水
「これからの日本には介護サービス業界こそが必要!これぞ社会の根幹!」と考え、それを支えるべくこの業界に飛び込む。
昨今の介護サービスの現状を憂う大和撫子。
「これからの日本には介護サービス業界こそが必要!これぞ社会の根幹!」と考え、それを支えるべくこの業界に飛び込む。
昨今の介護サービスの現状を憂う大和撫子。
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