おじいさんが幼い孫に人生について語ります。

ネイティブ・アメリカンに昔から伝わるお話です。

 

おじいさんが幼い孫に人生について語ります。


どんな人の中にも2頭のオオカミがいるのだと、彼は少年に言います。

 

頭のオオカミは人の胸の中に住んでいて、いつも争っています。
一頭目のオオカミはとても攻撃的で、暴力と世界への憎しみに溢れています。
二頭目のオオカミは温和で、光と愛情に満ち溢れています。

 

少年は不安そうにおじいさんに訊ねます。

どちらのオオカミが勝つの?

 

おじいさんが答えます。

 

お前が餌をやる方だよ。

人間は誰でも2つの面を持っています。

 

小さいときには2つのうちどちらが優勢になるかはわかりません。その選択は少年自身に委ねられているのです。

 

この美しい話は、人間を育むためには、長い時間と、やさしいケアが必要であることを示しています。子ども自身が餌を与えるためには、周囲の人の励ましと愛情が必要なのです。

出典;デジタルで読む脳☓紙の本で読む脳
メアリアン・ウルフ (著), 大田直子 (翻訳) より

公益財団法人橋本財団 理事長、医学博士橋本 俊明
1973年岡山大学医学部卒業。公益財団法人橋本財団 理事長。社会福祉法人敬友会 理事長。特定医療法人自由会 理事長。専門は、高齢者の住まい、高齢者ケア、老年医療問題など。その他、独自の視点で幅広く社会問題を探る。
1973年岡山大学医学部卒業。公益財団法人橋本財団 理事長。社会福祉法人敬友会 理事長。特定医療法人自由会 理事長。専門は、高齢者の住まい、高齢者ケア、老年医療問題など。その他、独自の視点で幅広く社会問題を探る。
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